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村上春樹著 "古くて素敵なクラシック・レコードたち"

2021年9月6日の日記

古くて素敵なクラシック・レコードたち.jpg

今,評判になっている本ですね。

近くの本屋さんには置いていなくて,結局,図書館で借りてきました。新刊が本屋さんにない,と言う状況だし,iruchanのいる北陸の街ではとうとう本屋さんが1軒になってしまい,正直,本屋さんを応援しようにもないものはどうしようもない,と言う状況です。と言って,新刊と言うことでてっきりハードカバーの単行本と思っていたので,文庫になったら買おう,と思ったのですが,手にしてみると特殊な判型でソフトカバーですね。

文春文庫として発刊されるのか.....文庫になったら絶対に買うのですけどね。

読んでみてビックリ。

評論家はもちろん,作家や漫画家が博覧強記なのは当然のことだと思いますが,やはりスゴいですね。

iruchanもクラシックマニアを30年ほどやっているのですけど,知らない曲ばかり。

ラフマニノフのピアノ協奏曲4番‥‥3番までは知っているけど,4番なんてあったっけ?

R.シュトラウスの "ドン・キホーテ" ‥‥‥ドン・ファンじゃないのか。

シューマンの "謝肉祭" ‥‥‥サン・サーンスのじゃなくて?

まあ,この辺までならなんとかついて行けますが,

ビゼー "真珠採り"

プーランク "グローリア"

ヴィヴァルディ "ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲集"

シベリウス 交響詩 "ポヒョラの娘" 

ブロッホ "シェロモ チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲"

って,それなに?って感じなんですけど.....。

レコード自体は大体,1960年代までのものばかりで,50年代のモノラル録音,EQカーブ制定前の初期盤も多いです。特に,英DECCA(米LONDON)が多いのもiruchanと同じでとても興味深いです。やっぱ,クラシックはDECCAのffrrだよな~~なんて思っているので,村上春樹氏と同じです。なにより音もよいのですが,グルーヴガードのない,真っ平らの分厚い塩化ビニールのレコードは驚きますし,ジャケットのデザインも今では見られないもので,とても魅力的です。

演奏自体もまだ戦前生まれのヴィルトゥオーゾが存命で,それこそ時代がかりの古めかしい演奏も多いのですけど,昔はよかったな~~という録音が多いので,こういう古いレコードの魅力は尽きないのです。

ただ,人選? はちょっと変わっています。

ヴィルトゥオーゾと言っても指揮者はアンセルメ,クリュイタンス,ベーム,ホーレンシュタイン(渋っ!)というところで,かろうじてワルターやトスカニーニが出てくるけどフルトヴェングラーは1枚もないし,カール・ベームなんて退屈極まりない,とiruchanは思っているんですけど,村上春樹氏もそんな感じで,とても好き,と言う感じではなさそうなんですけどたくさんリストアップされています。

ヴァイオリンはオイストラフが多く,クーレンカンプやミルシティンと言ったところ。ピアノはオグドンがお気に入りのようで,あとはデームスやスコダという感じで,とても渋いです。

ビーチャムがお好きなのは同感。大手製薬会社(グラクソの前身)の御曹司で,指揮は道楽だった,というのは有名で,ちょっと嫌みな感じもするのか,人気がないですが,レコードはとてもよいものが多いのは事実で,iruchanも結構好きなのです。でも,なんかマイナーだな.....。

残念ながら,iruchanが共通で持っているものはとても少なく,アンセルメの "ペトルーシュカ“のモノ盤の他,クリュイタンスやアンセルメのステレオ盤とエミール・マルタン指揮サン・トゥシュタッシュ管のフォーレのレクイエムくらいのものでした。おまけにいずれもCD。レコードで入手したいものです。

  ☆          ☆          ☆  

と言う次第で,「やっぱ,レコードはいいな~~~」って思いました。また久しぶりに中古盤屋さんへ行こうかと思っています。本の方は文春文庫になったら買おう,と思います。

また,氏はジャズの大ファンであることも知られています。ぜひ次は "古くて素敵なジャズレコード" をお願いします。


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