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小説 "アナと雪の女王2" [文庫]

2020年2月29日の日記

81xbJb78T6L.jpg 角川文庫・小説 アナと雪の女王2

ようやく,遅まきながら "アナと雪の女王2" を観てきました。

結構,子供を連れて見に行こうとするとうちの子はそれぞれ高校生と中学生なので試験があったりいろんな行事があったりして,劇場も混んでいるだろうし,と言うことで今日になってしまいました。

ところが.....。

あれほど年末の公開時には盛り上がって,興行収入も100億円を超え,前作をしのいだ,と言うのに劇場はガラガラ。土曜日だというのに,せいぜい25人ほどでした。まあ,公開前にオラフの覚醒剤事件とか,直前にはアナとクリストフの離婚とか言う話もあり ちゃう,ちゃう 今回,盛り上がりに水を差すような話も多かったのですけれど....。

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   "オラフ,覚醒剤なんかやっちゃダメでしょ!"

まあ,あれやこれやあったし,特に昨今のコロナウィルスの件もあり,人混みを避けよう,と言うこともあるのでしょうけど,やはりストーリーがあらかた皆さんに知れ渡ってしまい,意外にがっかり,と言う評判が広まってしまったせいなのではないかと思います。複雑でわかりにくいストーリーや,アナ雪ファンにとっては許容しがたいエンディングには大いに失望した人が多かったのだ,と思います。

実はiruchanもそう思ってしまいました。

なにより,ディズニー映画らしく,一応はきちんとハッピーエンドに終わっているんですが,iruchanはとてもハッピーエンドとは思えないし,すっかり見終わったら落ち込んでしまいました。正直,観なきゃよかった,と思ったくらいです。

まあ,さっきも書きましたとおり,意外に失望させられるとか,すごく落ち込んで1週間は立ち直れない,なんて話を聞いていたので,予想はしていたのですが,iruchanもすっかり落ち込んでしまい,ブログを書いていてもどうにも陰鬱な気分が晴れません。そういえば,エンドロールが終わったあと,わー,わー泣いているおばさんお姉さんがいました。

iruchanも見終わって,何よりとても悲しいと思いました。どうしてか......。

     ☆          ☆          ☆

ここから先は完全にネタバレです。

なにより,今回の映画で,前作までの謎がすべてそれこそ氷解し,謎が明らかになる,と言う触れ込みでしたが,これでは完結編。すっかり謎が解けたのはいいのですが,こういうエンディングではもう続編はあり得ないし,何よりエルサがとてもかわいそうで,すっかり落ち込んでしまった,と言うわけです。

話は前作から3年後。エルサは24歳になっています。アナは3歳下です(この小説を読んで初めて知りました)。

ちなみに,iruchanは前作で疑問に思っていたのですが,この間,誰が王位代行していたのでしょうか。下手するとこの時代,他国の介入を招き,危険な状況だったと思います。スペイン継承戦争(1701~13)とかオーストリア継承戦争(1740~48)とか,実例は歴史上,たくさんありますからね。この時代,王位を簒奪することにより領土まで手に入ったので,王位継承問題でこじれると大変でした。ハプスブルク家がヨーロッパに大領土を獲得したのもこの手法です。ひょっとしてアレンデール王国もハプスブルク領になっていたかも........。それとも,近隣のスウェーデンが今の姿からは想像もできない狡猾な国だったので,グスタフ2世の格好の餌食になっていたかも......。

まあ,特に何歳になるまで即位しない,というルールは国によって違うでしょうし,ヴィクトリア女王が1837年に即位したとき,なんと17歳でしたしね。海外ドラマ大好きなiruchanは英民放ITVの "女王ヴィクトリア" のジェナ・コールマンは本当にエルサみたいにチョ~かわいい,と思っています[揺れるハート]

それはさておき。

時折,エルサの耳にだけ女の人のスキャットのような謎の声が聞こえるようになります。誰なのか......。また,アレンデールに天変地異が起こり,火や水が消え,大地は大きく揺れます。

それで,彼女は妹のアナやクリストフ,オラフと冒険の旅に出る,というのがこの物語の始まりです。

まあ,姿なき声に導かれて.....というのはいろんなストーリーにあるシチュエーションですよね。ジャンヌ・ダルクもそうでしたけど,特にキリスト教圏では多い状況設定のひとつでしょう。

声に導かれ,北に向かうと,濃い霧に包まれた魔法の森がありました。何かバリアーのようになっていて,入る人を寄せつけませんが,魔法の力のあるエルサ達は通ることができました。

そこは精霊が支配する世界。風,火,大地,水の精霊が次々と登場します。

そこから先,さらに北に向かうと巨大な石造のダムを発見します。これが今回のドラマの最大の要因です。どうしてここにそんなものがあるのか.....。

実はこのダムは祖父である先々代の王が先住民をだましてつくったもので,あろうことか,王は先住民のリーダーを自分の剣で殺害しているようです。それに怒った精霊達が魔法の森にアレンデールの兵隊と住民を閉じ込め,魔法の霧で森を覆って,中から出ることも,入ることもできなくなってしまいます。

先住民はノーサルドラというトナカイの放牧で生計を立てている遊牧の民です。彼らを殺して土地を奪うため,先々代の王は彼らをだましてダムを造り,竣工式の日に殲滅することを計画します。戦いが始まりますが,皇太子だけ,なぜか精霊に助けられ,アレンデールに戻ります.....その精霊と結婚し,エルサとアナが生まれます。

冒険の旅を続けるうち,難破して朽ち果てた木造船を見つけます。そう,父王と妃が難破して遭難した船です。中に入ると,地図が出てきて,母親が歌った子守歌に出てくる過去の記憶をすべて記録しているという魔法の川(アートハラン)が描いてありました。

この辺は前作の続きとでも言うべき,ディズニー製作の "ワンス・アポン・ア・タイム" のシーズン4でエルサとアナが出てきますけど,少し,このあたりが出ていましたので,知っています。

エルサはその川に向かって,荒れ狂うダーク・シーを超えて一人でたどり着きます。ノックという水の精霊の馬にまたがって。

アートハランは凍った川で,すぐそばに氷の洞窟がありました。中に入ると過去の記憶が氷像となっています。懐かしい,父や母の氷像もあり,どんどん追っていくと最後に氷の扉がありました。その扉を開けると.....。

そこでその声の主は自分の母親の子供時代の姿だった,と言うことに気がつきます。そして,ついに懐かしい母親に再会します.....。

さらに洞窟の奥へ進むと,最後の氷の彫像は祖父王が先住民のリーダーを殺そうとしているシーンでした。止めようとしたエルサは......。

しかし,エルサは来てはいけないところまで来てしまっていました。

精霊の力に負けたエルサの身体はしだいに凍り始め,最期を悟ったときに歌った,"みせて,あなたを" と言う曲はまさに絶唱! 前回の "Let it go! ありのままで" をしのぐ屈指の名曲だと思います。美しい張りのあるハイトーンの歌声は,やはり松たか子さんはほんとうに素晴らしい!

ただ,その歌詞もどこか変,後半,母親役の吉田羊と二重唱になっているのですが,母親の声で "今日まで待っていた....." と歌っているのに,娘を破滅に導こうとしているのは不思議。そもそも最初から,子供だったエルサ達を寝かしつけるときに歌った子守歌に "その川に,おいでよい子よ....." とあるのは愛する娘を破滅に導いているとしか思えません。まあ,子守歌,というのは日本では口減らしを意味した内容とか,時にゾッとするほどおそろしい意味が込められていることが多いのですけど....。

確かに,その洞窟の奥で死んだ母が待っていた,というシチュエーションは人類が滅亡したあと,コンピュータがいつまでも還らぬ人々を待っているなんてご存じ, ”火の鳥~未来編” ですけど,ほかにも,無線機だけが生きていて,S.O.S.を送ってくる.....というのは有名な "渚にて" のワンシーンですし,それに日本では忠犬ハチ公の話もありますけど,そういうシチュエーションは過去,いくつもこういったSFや映画などでありますし,理解できるものの,死んだ母親が愛する娘が来るのをずっと待っていて,黄泉の世界に連れて行こうとしているような印象を受けるのは残念。そもそもジャンヌ・ダルクもそうでしたけど,神の声を聞いた,という人たちが悲劇的な最期を迎えることが多いし,エルサもそうなのでしょう。

その後,オラフが消えていこうとしているのでエルサの死を直感してアナが泣きながら一歩を踏み出そうとして歌う,"わたしにできること" も素晴らしい。さすがは神田沙也加さん,と思っちゃいました。

アナはダムこそが諸悪の根源と考え,アースジャイアントなどという大地の精霊である,謎の巨人に破壊させ,氷が溶けて復活したエルサがダムの決壊に伴う巨大津波から,自分の魔法で作った氷のバリヤーでアレンデールを救う,というのが結末です。

これで大団円! .......っていうならよかったのですけれど.....。話はここで終わりませんでした。

それに......,われわれ日本人としては大津波から魔法で街を救う....なんてシチュエーションはとても直視できないんですけど.....。

また,後で述べますけどアナ雪が前作でもエルサが性的マイノリティを暗示しているという話がありましたけど,今回はさらに踏み込んだような印象を受ける歌があるし,ダムを文明による環境破壊や,ノーサルドラを白人による先住民の迫害の象徴として描き,その反省としてダムを破壊する,と言うストーリーは今の時代に合致していますが,すこしアニメとしてはこれらのテーマは重すぎるのでは,と思います。


ここから先はiruchanは本当に蛇足だ,と思っています。

iruchanが最大にがっかりしたのはこの点。本当に最後の5分ほどのエピソードです。

自分が第5の精霊であることを自覚した自分の運命に従い,エルサは精霊となり,女王を退位してアナに譲位します。そして,長年住み慣れた城を出て,先住民の住む森に行きます。ラストは水の精霊の馬に乗ってまた海の上をアートハランに向かって疾走する姿でした.....。

正直,これはまったく納得できません。iruchanが感じたのはこの点。なにか,非常に大きな喪失感を覚えました。どうして生まれ育った城を出て,遊牧の民と一緒に暮らさないといけないんでしょうか。差別と言われても仕方ないし,こんなことネットで書くとまずい気もするんですけどね....。さようならエルサ.....。

差別,と言う点ではそもそもディズニーだって,なぜかノーサルドラという先住民が肌が黄色いし,目が細くて,どう見てもアジア系として描かれているのは気になります。そもそも,エルサ達の母親はノーサルドラ出身で,最後に出会った声の主は母親の子供時代,と言うことがわかるのですが,ホログラムのように現れる子供時代の母親はどうみても肌が茶色く,これじゃ,モアナそっくりです。正直,これ誰や? って思ったくらいで,ようやくこの小説を読んでわかった,と言うくらいです。それなのに,大人になったお母さんはとても肌が白くて美人なんですよね......。

iruchanはこのシーン,この肌の茶色い子供が母親だとは思えず,すっかりスルーしてしまっていて,本来はここで大泣き,と言うシーンなんですよね。劇場で大泣きしていたおばさんお姉さんはここから泣いていたのでしょう。

エンドロールではサーミの文化に感謝しますとか書いてありましたので,やはり北欧のサーミの皆さんの文化を参考にしたようですが,サーミは北ヨーロッパ系ゲルマン人です。どうしてアジア系という描き方なんでしょうか。そうかと思うと,その先住民出身であるはずの母親とその娘である,エルサとアナはどう見ても白人だし,やはり美しいものは白人,というステレオタイプは完全に差別だと思いました。

special thanks to Sami.jpg

DVDが届いたので確認しました。やはりエンドロールにサーミの人々に対して感謝します,とあります。

とはいえ,本作の製作に当たって,ディズニーはサーミ人の協会と協定を結んだそうですけど。

それに自分の出自を知って生まれ故郷に帰っていくなんて.....そう,このエンディングも何かに似ているな,と思ったら竹取物語ですね。でも,かぐや姫はすべての地上の記憶をなくして天上界に上っていったわけですが,エルサは違います。彼女のこれからの苦難の道を思うとどうにもやりきれません。

そもそもエルサって,ありのままの自分を認め,自分らしく生きる,ということで前回,ティアラを捨てたのではなかったでしょうか。そして,あの歌が性的マイノリティーである人々に支持されたことはよく知られていますね。

作曲者のロペス夫妻が前作の製作時にそう意図していたとは思えませんが,そのように支持されたと認識したらしいのは事実のようで,先ほどの "みせて,あなたを" は,"みんなと違うこと,悩んできたの...." とはっきりそう意図したような歌詞になっていますね。それに,アナはクリストフとチュッチュしたり,結構,派手な演出もあるのに,エルサは一切,色恋なし,というのは彼女が性的マイノリティの象徴と見なされている雰囲気を壊さない配慮なのだ,と思いました。でも,その割に自分の運命に従い,自分のルーツの森に帰る,というのはマイノリティーの人たちから見れば,裏切りではないでしょうか。

そもそも,今回の悪役は先々代の祖父王ですが,悪役が身内,と言うのもがっかりだし,彼はとうに死んでいるので懲らしめることができないし,過去を変えられないというのがエルサが凍ってしまった理由かと。彼の悪行の後始末を孫娘達が命がけでやらされる,と言う次第もどうにもやりきれない。そもそもこいつはハンス以下の悪者ですよね。ハンスは悪人でも,罪としては殺人未遂罪ですから。津田三蔵と同じで,せいぜい終身刑だろうなと。

それに,妹が即位する,と言うのもこれじゃ,エリザベス1世とメアリが権力争いをしたときのようだし(こちらは異母姉妹だし,結果は逆ですけど),そういえば,彼女らの父親は悪名高いヘンリー8世ですから,今回のストーリーもこの辺がアイデアの出所かもしれません。

小説を読むと,母親がエルサを導いたのは魔法の森を解放し,もとの平和な森に戻してアレンデールとノーサルドラの和解を求めて,娘に第5の精霊として精霊と人との間の架け橋になるように,と願ったため,とわかるのですが,どうにもわかりにくいストーリーです。

それに,そもそもこのイドゥナという母親(名前もこの小説で初めて聞きました),自分が王子を殺戮現場から連れ戻したので,すべてを知っているはずなのに,娘の魔法の秘密を探るため,ダンナと旅に出て遭難しているわけですけど,今回も謎解きのため,娘達に命の危険を晒してまで冒険させるとは....この点はいまだによくわかりません。また,最後にエルサが凍死する理由もいまいちはっきりしない.....。

結局,小説を読んでもよくわからなかった.....orz。

そもそもこのエンディングでは "アナと雪の女王" じゃなくって,次作は "アナ女王と雪の精霊" になっちゃうわけですし,今度は立場逆転して妹が姉をいじめる,というストーリーか? って思っちゃいますね。

おそらく,そもそも娘が言ってましたけど,ディズニーはプリンセスものの続編は作っていないので,何か,今回はちょっと失敗,という感じがします。ひょっとして,アラジンやムーランもそうですけど,最近は実写版を作るので,アナ雪も次回は前作の実写版か? という気もするのですけど....。さすがに,これだけ儲かる物語なら何らかの次作はあると思っていますけど.....。

     ☆          ☆          ☆

さて,今度はこちらも蛇足です。

そもそも,前作で,アナ雪って時代はどの時代? って思っていました。

iruchanは前作でエルサの胸を狙った兵士が使っていた武器としてクロスボウ(日本ではボウガンと呼ばれることが多いですね)を使っているし,銃は出てこないので15世紀か,と思っていました。wikiを見ると11世紀には戦争に使われていたようです。

でも15世紀にヨーロッパで火縄銃が登場してからは戦争の道具としては使われなくなったでしょう。今回も魔法の森に取り残されたアレンデールの兵士達は剣と盾で武装しています。まあ,ディズニー映画で銃は似合わないんでしょうけど....。

ということでアナ雪は15世紀かその前,と思っていたのですけれど....。

今回は石造の巨大なダムが登場するばかりか,さすがに蒸気機関車は登場しないけれど驚いたことに,トロッコ(どう見てもナロー)が登場したり,街には街灯がついています。

さすがにダムで水力発電して,電灯を灯しているとはとても思えないんですけど....。冒頭のシーンで子供のエルサとアナに母親が先ほどの子守歌を聴かせるシーンがありますけど,ろうそくを使っていますしね。

じゃ,ガス灯か,と言う気もしますが色が黄色すぎます。もっとも,初期のガス灯は白熱マントルを使っていないので黄色いですけどね。

小説ではランタンと書いてありました。とすると鯨油ランプでしょうか。そんなの使った街灯があったっけ? でも,映画に出てくるのはポールの形状からして,明らかにガス灯。それだと英国のマードックが1792年に発明したものです。

また,あの巨大なダムは堤高おそらく60mは超す大型のもの。それに石造なのに,重力式じゃなく,どう見てもアーチ式というのは変。重力式ダムでもコンクリートでないと強大な水の圧力に耐えられません。それに重力式は20世紀になってから。石造のあれほど巨大なダム,というのは存在しないと思います。それに,石造を許容するとしても,建設には大型蒸気クレーンなどの大型重機が必要です。アレンデールがそれほど工業先進国とはとても思えないのもありますけど,時代的にはやはり産業革命以後と言うことになりますね。

また,誰かも指摘しておられますけど,ダムからアレンデールまで相当,距離がありそうなのに,一瞬で津波が襲ってくる,と言うのも変。


おまけに,よく考えてみると,アートハランという魔法の川も変。

季節は彼女たちの格好や周囲の風景からは夏。それなのに凍っている,ということは1年中,氷の訳で,これじゃ川じゃなくて,氷河。

う~~ん,まだペーパーバックを読んでいないので,なんとも言えませんが,riverじゃなく,glacierと書いてあるのかもしれませんが,サントラCDではriverと歌っているので,やはりおかしいです。


2020年3月11日追記

とうとう,明日でiruchanの住んでいる街の劇場での公開が終了するのでもう一度,観てきました。

今回は小説も読んだし,予習バッチリです。

いやぁ~~,やっぱり大感激でした。もう1回観ないとやはりわからないだろうと思っていました。

アートハランの洞窟の扉の向こうで,ついに愛する母親と再会する場面はさすがに正直,iruchanも大泣き~

やはり1回目はよくわかっていなかったようです。でも,最後のエンディングがちょっとまだ納得できないんですけど,エルサは自分の意志に従い,雪の精霊に変身し,新たな一歩を踏み出したんですね.....。

最後のヘアスタイルはショートヘアがタイプなiruchanはとても気に入りません。嫁はんに聴いたら,サーファーカットじゃない,と言うんですけど,正直,ざん切り頭みたいだし,三条河原の石田三成みたいな感じで,好きになれません。よう変身する女やな~と思いましたけど....。

ちょっと,やはりiruchanは誤解していたと思います。

ESfh4X_XkAMpMcW.jpg 見つけた~~!!

前作からのエルサファンには受け入れがたい姿とエンディングと思っちゃいましたけど,彼女の生き方は女性から見るとかっこよいんでしょうね。思い通りに生きる,というのは女性の憧れの生き方なんじゃないでしょうか。

ムーミンに出てくるミーがわがままで意地悪なので,子供の頃,iruchanは大嫌いでしたけど,先日,電車に乗っていて,ふと目が覚めると目の前にミーのトートバッグがあり,若い女性が下げていました。今も若い女性には人気があるんですね。そういえば,アナの声母 そんな用語あるかぁ? が,うちの嫁さんも大好きなんですけど,こんな女,どこがいいんだ,とiruchanはいつもそう思っていますけど,ミーにしろ,その大物歌手にしろ,思ったままの生き方をするキャラクターというのは女性には根強い人気がありますよね。

結局,iruchanはエルサはミーなのだな,と思いました。子供の頃からミーは嫌いだったので,変身したエルサに嫌悪感を覚えたのだと思います。でもエルサはミーほどわがままじゃないし,また意地悪でもブサイクでもないけれど....。

iruchanはどうしても,エルサが女王として,家族と国民と一緒に幸福に暮らして欲しい,と思っていましたが,たぶん,アナ雪2でがっかりした,と思った人はそう思っていた人たちなのだと思います。期待したようなエンディングじゃないのがどうにも納得できませんでしたし,やはり,1週間落ち込む,なんて話を聞いていましたけど,さすがに最初に見てから1週間以上経つと理解できるようになりました。そういえば,監督も女性だし,あくまでも女性の視点から作られた映画だな,ということを再認識した次第です。こう考えてくると,このエンディングは理解できます。

つまり,前作で "ありのまま" の自分を認識したエルサが今回は "思いのままに生きる" ことにした,というのが結末なのだと思います。

さきほど,蛇足だと書いた部分が,実はやはりこの監督の一番言いたかったことかと.....。現代に生きる女性の生き方として,"思いのままに生きる" ということを訴えたかったのだと。

さて,話は変わりますけど,▲の精霊になったエルサの姿はかわいいけど,だいぶ違和感があります。ちょっと見,カエルみたい~~。

まあ,美人のコは小さいときはたいてい,目が大きくてかわいいのでやっかみ半分にカエルかデメキンというあだ名を頂戴するもんですよね。

うちの嫁さんに聞いたら,やっぱり,小さいときのあだ名はデメキンだったらしいです。実際,昔,子供の頃の写真を見せてもらったら,まるでちびアナでしたし,結婚したときはそれはきれいな女性でした.....。今は? ......以下,自粛。

雪の精霊.jpg 雪の精霊に変身しました~~~。

ちなみにうちの高校生の娘のあだ名はずばり,雪の女王らしいです。わがままな性格が女王みたいだし,私に似て 嫁はんじゃない 色が白い,と言うのもありますけど,冷え性で手がゾッとするほど冷たいかららしいですが,この前,風呂上がりに濡れたままのボサボサの頭と白いトレーナーを着て出てきたら,▲の変身したエルサにそっくりでひっくり返っちゃいました.....。そういえば,嫁はんに女王時代のエルサみたいに1本の編み上げヘアにしてもらってるんですけど,自分でもまんざらじゃない感じで,毎日そうしています。ちなみに同級生の髪の長いコのあだ名はラプンツェルだそうです.....。

それにしても,早くブルーレイが出るのが楽しみです。

実を言うと,前作は日本語版DVDが出るのが待ちきれなくて,Amazonで米国版を買っちゃったんですけど,今回はパス!! もう,Amazonで米国版は手に入るのですけどね。やはり松たか子さんと神田沙也加さんの歌にはどこの国のアナ雪2もかなわないと思います[晴れ]

ちょっと,英語版で "Show yourself" を聴いてみたんですが.....イディナ・メンゼルには悪いけど,正直,聴いてられない[雨]

それと,Amazonの米国版は要注意。前回はジャケットこそ本物で,ちゃんとした正規版だったと思いますけど,なぜか中身はDVDのみ。ライナーノーツやほかの印刷物は入っていませんでした。米国でDVDを買ったことがないのでわかりませんけど,そんなものなのでしょう。Amazonで売っている今回の米国版 "Frozen2" DVD/BDの中身はわからないんですけどね....。歌もそうですけど,iruchanは日本語版待ち,です。



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